子どものいる家庭にとって必須と言っても過言ではない子乗せ自転車。
「行動範囲を広げたい」「保育園・幼稚園の入園を控えている」などの理由で、そろそろ子乗せ自転車が欲しい!と考えている方は多いのではないでしょうか。
ただ、子乗せ自転車って種類がたくさんあって選ぶだけでも大変そうですよね。
私も子乗せ自転車の購入を考えており、色々調べてみたのですが、どの自転車が自分に合うのかいまいち分かりませんでした。
そのため、実際に自転車屋さんで試乗させてもらうことにしました。
今回は、試乗した自転車の特徴や実際に試乗してみた感想などを紹介していきたいと思います☆
みなさまの自転車選びに少しでも役立つことができたら幸いです。
自転車の種類:後ろ乗せタイプの電動自転車
メーカー:パナソニック、ヤマハ、ブリヂストン
子乗せ自転車の選び方
子乗せ自転車といっても、種類がたくさんあるため何も調べずに選ぼうとすると大変です。
ここでは子乗せ自転車の選び方として、いくつかのポイントを紹介していきたいと思います。
このポイントを先に決めておけば、選択肢を絞ることができ、実際購入するときに選びやすくなりますよ^^
電動あり?なし?
まずは、電動アシスト機能があるものにするかないものにするかを考えましょう。
自分ひとりであれば電動なしでもスイスイ漕げる道でも、子どもを乗せて漕ぐとなるとその分重くなるため大変です。
電動アシスト付き自転車であれば走行をサポートしてくれるため、子どもの重さを感じにくくなり、スムーズに軽い力で漕ぐことができます。
一方電動なし自転車は電動あり自転車と比べて軽く、充電の必要がないため取り扱いが簡単なのがメリットです。
そして、電動なしの最大の魅力は価格です。
両者の価格の相場ですが、電動ありだと10~20万円、電動なしだと4~6万円と倍の差があります。
前乗せ?後ろ乗せ?
続いて、自転車のタイプを前乗せにするか後ろ乗せにするかです。
前乗せタイプ
前乗せタイプとは、画像のように前にチャイルドシートがついているものをいいます。
前乗せタイプだと、前に子どもを乗せるため子供の様子を見ながら運転できるメリットがあります。
また、前に乗せる方が安定するため漕ぎやすくなります。
前乗せタイプのデメリットは、子どもの対象年齢が低い・子ども2人を乗せると荷物を入れるカゴが付けられないなどがあります。
子どもを乗せなくなった際に、チャイルドシートを外してカゴを取り付けることは可能です。
ただ、画像を見て分かる通りハンドルがU字にくぼんであり、そこにカゴを取り付けるためやや不格好になってしまいます。
後ろ乗せタイプ
後ろ乗せタイプとは、後ろにチャイルドシートが付いているものをいいます。
後ろ乗せタイプは、カゴがあるため荷物を入れられる、乗車可能な子どもの対象年齢が高いなどのメリットがあります。
前乗せと比べると安定性が劣り、子どもの様子も確認できないため人によっては走行中不安になることがデメリットとして挙げられます。
子どもを2人乗せたい場合、前にチャイルドシートを取り付けることが可能です。
ハンドルの手前に取り付けるため、運転手との距離が近く、機種によっては漕いでいるときに膝が当たってしまうことも。
私の場合は・・・
どのタイプの自転車にするか悩んだ末、「後ろ乗せの電動アシスト付き自転車」に決めました。
決めた理由
- 長距離移動することや家族が増える可能性を考えると電動アシストは必須
- 子どもが現在2歳なので前乗せだとすぐ乗れなくなる
- 荷物が多いので荷物カゴは欲しい
長距離移動することや家族が増える可能性を考えると電動アシストは必須
行動範囲を広げたいというのも、自転車の購入理由のひとつでした。
長距離を移動するとなると、やはり電動アシストは必要だと思います。
また、子どもがもしもう一人増えたらその分また重くなります。
そうなってくると、電動ありの方が安定して安全に走れると思いました。
子どもが現在2歳なので前乗せだとすぐ乗れなくなる
前乗せタイプの対象年齢は1歳~4歳未満と短めです。
娘は現在2歳で前乗せだとすぐ乗れなくなってしまうため、対象年齢の高い後ろ乗せの方がいいのではと考えました。
荷物が多いので荷物カゴは欲しい
自転車に乗って買い物にも行きたいので、荷物カゴはあったほうがいいなと思いました。
また私自身荷物が多いので、カゴがないと大変なことになると想像できカゴは必須だと感じました。
以上から、後ろ乗せの電動アシスト付き自転車に決めました。
ちなみに、前乗せタイプも1回試乗させてもらったのですが、後ろ乗せタイプと比べるとやはり安定して漕ぎやすかったです。
子どもがもう少し小さくて荷物の問題がなければ、前乗せタイプにしていたかもしれません。
お店で試乗!3社の比較
子乗せ電動自転車の有名なメーカーは「パナソニック」「ヤマハ」「ブリヂストン」の3社です。
「3社の中のどれかを選んでおけば間違いない!」と言われるほど知名度抜群で、街中で見かける子乗せ自転車は、だいたいこの3社のどれかです。
誰もが使っているメーカーなら安心して使用できると思い、この3社から選ぶことにしました。
実際にお店に行って試乗してきましたので、ここでは実際の乗り心地を紹介していきたいと思います。
ちなみに私が試乗しに行ったお店は、「サイクルベースあさひ」です!
私が行った店舗では、店頭に置いてあるものなら全て試乗可能で最新の自転車に乗ることができました。
また店員さんの接客も丁寧で、メーカーごとの特徴など色々教えて貰えました。
どのメーカーを購入しようか迷っている方には、「サイクルベースあさひ」はおすすめです!
店舗数全国ナンバー1の自転車販売店ですので、お近くにあればぜひ行ってみてください♪
パナソニック
パナソニックで試乗したのは「ギュット・クルームR・DX」のマットオリーブです。
特徴
店員さん曰く、パナソニックの自転車は漕ぎだしが強いため平坦な道・信号が多い道におすすめだそう。
車体の長さは3社の中で一番長く、車体が長い方が安定しやすく短い方がコントロールしやすいそうです。
パナソニックの自転車には、鍵を出さずに電源ボタンを押すだけで開錠できる「ラクイック」という機能があります。
この機能はとても人気で、この機能目当てでパナソニックを選ぶ人も多いのだとか。
後ろ乗せタイプでラクイックが付いているのは、「ギュット・クルームR・EX」という機種です。
ラクイックが非常に魅力的で、ギュット・クルームR・EXを試乗したかったのですが、在庫切れで置いてなかったためR・DXを試乗させてもらうことに。
R・EXとR・DXの違いはラクイックの有無のみで、乗り心地は全く一緒なんだとか。
チャイルドシート
チャイルドシートはコンビと共同開発したもので、とても乗せやすかったです。(さすがコンビ!)
子どもにもフィットしている感じでした。
胸のところにもベルトの留め具があるため、子どもがすり抜けてしまうという心配もなさそうです。
サンシェードが付いているため、日焼け対策になります!
乗ってみた感想
乗ってみた感想は、一漕ぎめからビュンッとめっちゃスピードがでてびっくりしました!
予想以上に加速されるので、少し怖かったです。
ただ怖かったのは最初だけで、漕いでいる最中は適切なスピードでスイスイ快適に漕げました♪
漕いでいて気になった点は、車体が長いせいか小回りがあまり効かないかなと感じました。
急なカーブなどを運転するときは、少し注意がいりそうです。
もうひとつ気になった点は、自転車から降りてスタンドを立てる時です。
ギュット・クルームはスタンドを立てると同時にハンドルが固定され、子どもを乗せるときや駐輪時の転倒を防いでくれます。
逆に言うとスタンドを立てないとハンドルが固定されないため、スタンドを立てるときは自分でハンドルを持って固定する必要があります。
ギュットクルームは車体が長いため、ハンドルを持ちながらスタンドを立てるのが結構大変でした。
店員さんは慣れれば大丈夫と言ってましたが、コツがいりそうです。
ヤマハ
ヤマハで試乗したのは、「PAS Babby un SP」のマットブラック2です。
特徴
ヤマハの自転車はアシストの強さを傾斜に合わせて自動でコントロールしてくれるため、坂道が多い場所に住んでいる人におすすめだそう。
自分でアシストの強さを変えなくていいため、電動自転車初心者の方にも人気だそうです。
車体の大きさはパナソニックより短めでした。
チャイルドシート
ヤマハのチャイルドシートは頭部を270度包み込む「ハグシート」を採用しており、万が一転倒した時、子どもへの衝撃が少なく設計されています。
また、上部を折りたたむことができるので高さ制限のある駐輪場におすすめです。
子どもを衝撃から守ってくれる点がとても魅力的ですが、子どもが持つ部分の丸いのがちょっと気になりました。
万が一ベルトが外れてしまった時、するっと落ちてしまいそうで。
またこの丸いのは動かせないため、子どもを乗せる時結構上にあげなくちゃいけないそうです。
乗ってみた感想
実際に漕いでみた感想は、漕ぎだしは一番ゆるやかでした。
漕いでる最中も、本当にアシストされているのか分からないくらいな優しいアシストです。
試乗したのは店舗の駐車場で平坦な道だったので、坂道がどれだけ快適に漕げるかの確認はできませんでした。
私的には、平坦な道でももうちょっとアシスト強めでもいいかな~と感じました。
車体はパナソニックより短めなため、スタンドを操作しやすく自転車も止めやすかったです。
ブリヂストン
試乗したのは、「bikkeMOB dd」のブルーグレーです。
特徴
ブリヂストンの自転車は、走りながら充電できるのが特徴で、充電の回数を減らすことができます。
そして、ブリヂストンの隠れた特徴がチェーン部分です!
鉄より10倍強度の強いカーボン繊維を採用したベルトとなっているため、錆びない・切れない・注油不要でメンテナンスフリーなんだそうです。
店員さんは、ブリヂストンのチェーン交換が圧倒的に少ない(あったかどうかも記憶にない)と言っていました。
長く乗ることを考えると、結構嬉しいポイントかもしれません。
車体の大きさはヤマハと似ている印象でした。
チャイルドシート
チャイルドシートは一番コンパクトで、万が一転んだ時に一番衝撃がありそうな印象でした。(クッションはちゃんと装備されています。)
チャイルドシートの装備品など色々カスタマイズできるため、おしゃれさんには向いてそうです!
乗ってみた感想
実際乗ってみて、漕ぎだしスピードはパナソニックとヤマハの中間で、強すぎず弱すぎずちょうどよかったです。
個人的に、ブリヂストンが一番漕ぎやすかったです。
自転車を止める時ですが、ハンドルロックが手動でできるため、ハンドルから手を放して止めることができます。
ハンドルロックの方法は、ハンドルにある「テモトデロックⅡ」というものを操作するのですが、2段階の操作が必要で結構面倒でした。
毎回上手くできないとイライラしそうで、がさつな私に向かないかもなぁと思いました。笑
子どもを2人乗せたい場合は
今回試乗した自転車、全て前にもチャイルドシートを付けることができます。
そのため、子どもを2人乗せての走行が可能です。
ただ、後ろ乗せタイプの場合、前のチャイルドシートはハンドルの手前に付けるため漕いでいるときに高確率で膝が当たります!
今回パナソニックとヤマハに付けてもらって乗ってみたのですが、どっちも当たりました。
ヤマハの方が車体が短い分、チャイルドシートとの距離もちかくなるため、当たる範囲が広かった印象です。
どちらにせよ、2人乗せる場合はがに股運転が必須となります。
ブリヂストンは試せなかったのですが、店員さん曰く、2人乗せる場合ブリヂストンはおすすめしないとのこと。
他の2社と比べて、チャイルドシートの設置位置が高く視界が悪くなるうえに、安定性も悪くなるのだとか。
ただ設置位置が高くなる分、膝は当たりづらくなるためメリットはあるそう。
試乗してみて視界や安定性に問題なければ、ブリヂストンを選ぶのもありかと思います!
私が選んだのは・・・
悩んだ末、私が選んだのは・・・パナソニックのギュット・クルームR・EXです!
ギュット・クルームR・EXを選んだ理由
- ラクイックが圧倒的に魅力的
- チャイルドシートが一番子どもに合っていた
- 車体の大きさが私に合っていた
ラクイックが圧倒的に魅力的
乗り心地とは関係ないのですが、最初から気になっていたラクイックの機能が魅力的で、他の2社にラクイックを上回る魅力の機能はありませんでした。
忙しい朝などに鍵を探すことなく開錠できるのはとても嬉しいですよね。
ラクイックが付いているのは、今のところパナソニックだけです。
ラクイックを重視する場合は、パナソニック一択になるかなと思います。
チャイルドシートが一番子どもに合っていた
チャイルドシートが一番子どもに合っていました。
コンビ製なのでベビーカーのような質感で、座り心地もよさそうでした。
また、胸のところに留め具があり、すり抜け防止になる点もポイントが高かったです。
車体の大きさが私に合っていた
私の身長は160cm程でやや大きめです。
そのため、車体が長いパナソニックが一番身体にフィットして乗りやすかったです。
また将来二人乗せることも考えると、パナソニックが一番膝が当たらず漕ぎやすそうでした。
実際に試乗して、最初の漕ぎ出しが少し怖かったですがそれ以外は快適に運転できたので、運転上の不満もありませんでした。
漕ぎだしも使用しているうちにそのうち慣れるかなと思います。
以上がギュット・クルームR・EXに決めた理由です!
ただ、ラクイック機能が付いているR・EXは現在品薄で在庫がない状態でした。
購入するのは、しばらくお預けになりそうです・・・。
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最後に
今回は子乗せ電動自転車、大手3社の乗り心地の比較を紹介しました。
最終的に選んだのはパナソニックでしたが、3社それぞれに良い所がありました。
機能で重視するところや周りの環境(坂道が多いなど)、2人乗せる可能性があるかなど条件を照らし合わせて選んでくださいね!
最後にひとつ。
絶対に試乗はした方がいいです!!
実際に乗ってみて3社とも乗り心地が違いましたし、車体の大きさもちがうため、乗る人の体格によって合う合わないもあります。
安い買い物ではないため、納得するものを選ぶためにも試乗をすることをおすすめします!
読んでくださった方にとって、素敵な自転車が見つかることを願っております♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。